社会保険労務士 水野裕之のブログ

労務相談からプライベートまでありったけの情報を!!
会社の口座から落ちる社会保険料について
毎月、口座から引き落としされる社会保険料についての内訳をご存知でしょうか?
一度、ある会社を想定して社会保険料の内訳を明確にしてみましょう!
ちなみにこの会社は、末日締めの翌月10日払いで10月末引き落とし額を算出しますね。

とある甲会社の9月分の報酬及び給与額について下記を想定します。
A社長45歳で報酬  2,500,000円
B社員30歳で給与額 250,000円
C社員43様で給与額 185,000円

そして、9月10日に賞与を下記の金額を支払いました。
A社長45歳で賞与額  2,000,000円
B社員30歳で賞与額 350,000円
C社員43様で給与額 200,000円

以上です。
まずは、9月分の10月末に引き落とされる健康保険料から見てみましょう。
健康保険料は、標準報酬月額から算出します。
A社長は、上限に該当する準報酬月額は、1,210,000円
B社員の標準報酬月額は、260,000円
C社員の標準報酬月額は、190,000円 としますと総標準報酬月額は、1,660,000円となります。
これに健康保険料率の1000分の82を乗すると健康保険料の136,120がでますね。

さらに40歳以上65歳未満の方は、介護保険料が健康保険料と一緒に口座から落ちますので
9月分の介護保険料を出してみましょう。
介護保険料の対象者は、40歳以上65歳未満のA社長とC社員ですね。
そして、介護保険料対象者の総標準報酬月額は、1,210,000円と190,000円をたした1,400,000円となります。
これに介護保険料率の1000分の12.3を乗すると17,220円となります。
これから9月分の健康保険料及び介護保険料の合計金額は、153,340円とでました。

まだまだ、つづきます。
今度は、9月15日に支給した賞与分の健康保険料及び介護保険料も10月末に口座から引き落としされますね。
まずは、賞与の総合計支給額を出すと2,000,000円+350,000円+200,000円=2,550,000円となります。
これに健康保険料率の1000分の82を乗すると209,100円となります。
さらに賞与にも介護保険料がかかりますので介護保険料対象賞与額は、2,200,000円ですのでこれに介護保険料率の1,000分の12.3を乗すると27,060円となります。
従いまして9月分支給の賞与にかかる健康保険料及び介護保険料合計は、236,160円となりましたね。

従いまして10月末に会社の口座から落ちる総健康保険料と介護保険料の合計は、9月分の153,340円と賞与分の236,160円を足した389,500円と出ました。

さて、次に長くなりますが厚生年金保険料の算出の番です。
再度、この会社の9月に支払った給与及び賞与は下記ですね。

甲会社の9月分の報酬及び給与額について下記を想定します。
A社長45歳で報酬  2,500,000円
B社員30歳で給与額 250,000円
C社員43様で給与額 185,000円

そして、9月10日に賞与を下記の金額を支払いました。
A社長45歳で賞与額  2,000,000円
B社員30歳で賞与額 350,000円
C社員43様で給与額 200,000円

まず、9月分報酬及び給与の厚生年金保険料は、健康保険料と同じく標準報酬月額で算出されますが、健康保険料と違って上限が620,000円となります。
従いましてA社長の
標準報酬月額は、620,000円
B社員は、260,000円
C社員は、190,000円となっているとします。
総標準報酬月額は、1,070,000円となりこれに厚生年金保険料の1000分の149,96を乗しますと160,457円となります。
次に賞与の厚生年金保険料を見ると賞与の厚生年金保険料の月額の上限は、1,500,000円となっています。
従いまして、賞与の厚生年金保険料対象額は、1,500,000円+350,000円+200,000円=2,050,000円となりこれに1000分の149,96を乗すると307,418円となります。
従いまして9月報酬及び給与分の160,457円と賞与分の307,418円を足すと467,875円となります。この467,875円が10月末に引き落とされる厚生年金保険料となります。

ここで終わらないです。まだ、児童手当拠出金というのがありますね。
児童手当拠出金は、厚生年金保険料の標準報酬月額で見ますので総額の1,070,000円に料率の1000分の1.3を乗します。そうすうと1,391円と出ます。
さらに賞与にもかかりますので賞与の厚生年金保険料対象標準報酬月額総額は、2,050,000円ですのでこれに1,000分の1.3を乗します。そうすると2,665円となります。
従いまして報酬及び給与分の1,391円と賞与分の2,665円を足した4,056円が児童手当拠出金の総額です。

やっとここまできましたね。
最後に総健康保険料と介護保険料合計の389,500円
と厚生年金保険料の総額である467,875円
児童手当拠出金の総額である4,056円
を足した金額の861,431円が10月末に落ちる額です。
しかし、長い道のりで複雑ですね。
これを見るとどうも賞与でもらいすぎると健康保険料は損なような気がしますね。健康保険料は、厚生年金保険料と違って傷病手当金など以外の反対給付がないため掛け捨てになりやすいですからね。また、上限がなく青天井ですからね。
[PR]
by himawari-office | 2007-11-13 18:47 | 社会保険・給与計算
<< 高年齢雇用継続給付について あるお客様のお宅にて >>


by himawari-office
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
プルデンシャル生命保険の情報
from プルデンシャル生命保険
プルデンシャル生命保険の情報
from プルデンシャル生命保険
プルデンシャル生命保険の情報
from プルデンシャル生命保険
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧